Saturday 15 August 2015

Byron Bay LIFE ☀ バイロンベイのシンプルライフ



朝、子供達を学校に送って、波チェックに行くとこの風景... まさにピースフル


『最近のオーストラリア東海岸の観光スポットといえば、もうゴールドコーストじゃなくてバイロンベイなんだ』という話を何年か前耳にした。

成田からの直行便がゴールドコースト空港へ運行するようになってから数年が経ち、到着後に空港からこちらバイロンベイに南下してくる人の数は一気に増えた。
10年、15年も前は旅行代理店などはバイロンのことを気にも止めていなかったはずなのに。

ライフスタイル、サーフィン雑誌などではこの町が取り上げられることも少なくない。そんな「バイロンブーム」はAUS国内はもちろん、世界中のバックパッカー、オーガニックリビングな人々にも広まり、あっと言うに世界のトップ ディスティーネーションの仲間入りをすることになった。

最近はバイロンがリゾート化しつつあるため、世界中の都市からやってくるお金持ちの桁外れなホリデーハウスが急増し、セレブたちがリゾートハウスを持ったり、お忍びでホリデーにやってくる町になりつつある。オーストラリアの景気の良さも後押しして、バイロンの物価は上がる一方...

まだ訪れた事のない方のために、「バイロンベイとは?」少し説明すると...

オーストラリア本土の最東端に位置する海と緑に囲まれた小さな町。(人口は約9000人程度)

(写真 : www.byronbayaccom.net より)

あらゆるマリンスポーツが盛んで、一家に1枚サーフボードがあっても可笑しくない程、ほとんどの人々がサーフィンをする。ビーチカルチャーが根付き、海はお誕生会、お別れかいなどのエンターテイメントのベニューとして利用されることが多く、家族がディナーピクニックをしながらビーチでサンセットを楽しんだり、仕事の後、子供たちのお迎えの前に、ぽちゃっと浸かりにいく=クイックディップ などが生活のリズムに取り入れられていて、海とは切っても切り離せない正真正銘のビーチタウンである。

気候も人々の思考もメロー。良いも悪いも、ゆるーい人がふらーっと世界各国から集まってくる場所の一つ。サーファー、パフォーマー、アーティスト、ミュージシャン、多国籍バックパッカー、子供からおばあちゃん世代まで、ライフスタイル、ファッション共にかなりファンキーな人が多く、最近ではめっきりヒッピーの数も減ってきたものの、個性あふれる人々「ヒップスター」がこの町を色豊かにしている。

音楽やカルチャーをメインとしたフェスティバルやイベントが多く、週末には町ごとにアートやローカル商品が手に入るマーケットが行われている。

冬にはたくさんのクジラたちが北上し、春先には出産を終えた親子のクジラが南下していく。イルカたちが群れをなし、波に乗りはしゃぐそんな様子などを、わざわざ特別なスポットに行かなくとも身近で見る事が出来る。

サーフィンをしながら海の中でイルカの群れやウミガメを眺めたり、ビーチウォーク中にクジラが潮を高く吹いているところを目にしたり、それこそビーチに建つカフェから眺めたりもできるくらいに 自然がすぐ隣り合わせ、むしろ大自然の中で思いっきり生活していることに日々気づかされる。

(バイロンの観光スポットの一つであるライトハウスでクジラを眺める)

ワテゴスビーチからビーチを見渡しながら、丘を登ると最東端であるライトハウスの真下にたどり着く。軽食を持ってウォーキングに向かえば、見晴らしのいい気に入ったスポットを見つけての気軽なピクニックが最高! 海から目を離さすにいれば、たくさんの海の住人たちを見つける事が出来る。


陽が昇ると同時に人々はビーチへ導かれ、1日の温かさと光のある有難さをサンセットと共に感謝する。バイロンのメインビーチには夕暮れになるとジャンベや思い思いの楽器を持った人々がサークルを作り、1日の感謝を太陽に捧げつつ、山の向こうに沈む夕陽を送り出す。

かつて2件のお店を営んでいた頃の私は、朝は8時から夜は11時までという長い1日をバイロンでせかせかと働いていた。なんでこんなにゆるい街で こんなに忙しく働いているんだろう。。。よく悩んだものである。そんな私も、夕方のサンセットには毎日という程、手を止め、店を閉め、ビーチで夕陽を拝んでいた。

1日の始まりと、終わりを感謝する。
初めて太陽の存在、有難さなどを改めて考えたのもこの街に来てから。太陽が昇り、沈んで行くなんて生まれてからなんとも思わない、当たり前のことだった。電気をつければ灯りがある毎日、なかなか太陽の光が地球全体に光を与えてくれてるなんて現実を日々考える機会は少ないのでは?

私はこの街を初めて訪れたのが18年前、腰を据え住み始めて12年が経った。小さなビーチタウンは溢れかえる観光客とツーリズムでごった返し、ローカルとして決して住みやすい町とは言い辛いが、とにかくすごく気持ちが良いことは確か。

町のエネルギーが変わっても、通りすがる人の姿が変わっても、海や山のエネルギーはそんなに簡単には変わらない。自然と隣接して生活する限り、芯がブレないというある意味ご褒美のようなシステムが存在する。

やっぱり人間が世界の中心だと考えてしまいやすいのが現実、それが普通なこの世の中だけども、自我をさて置き周りを見回してみれば、自然なしでは誰もこの世に存在しない。
きれいな空気、水、太陽、食べ物を育てる栄養分の高い土。

都会や忙しい生活をしていてそんなことを考えられるチャンスや余裕がどれだけあるだろう?

だから人は旅に出る、たったウィークエンドでもいい、自分も自然の一部であることを感じ吸収したい。

私たちは人間は存在することだけで ただただこの地球にインパクトを与えていくのにも関わらず、まだまだ深くまで突き進む。便利さ、欲求、刺激をもとめて。

マテリアルワールドから抜け出し、自然の中に探求心、刺激、喜びを見い出し、そこで欲求を満たされる、それが私にとってのシンプルライフ。そしてこの街はそこを大いにオファーしてくれるのが最大の魅力であることはこの20年間近く全く変わっていない。



この街が大好きで、本気で世界を守り続けたいと思う人がたくさん存在するこの街。
人間だけではなく、地球に存在する生き物すべてが出来る限り共存できる世界を目指し、リードしていくローモデルのような街であってほしい。

そこに子育てという新たな、任務でありジョイを背負った今、なおさらシンプルでよりリアルで居たいという思いが日々増していく。


(写真: www.carlybrownphotography.com)

そんなバイロンでの日々の生活から みなさんとシェアしたいと思うことごとを このブログを利用しゆっくり書き綴っていきたいと思っています。

訪れたことのある人は思い出を懐かしみ、まだ未体験の人には想像を膨らませて頂きたい。そしてバイロンのみならず、人々の意識の高い街から発信される、世界共通のサステイナブルな意識、考えるポイント、大切にしていくべき気持ちや、物事を共有できればと願います。

私たちが守り続けるべきもの、そしてモダンテクノロジーを取り入れ、進化させていくべきもの、意識を高め、想いを一つにするギャザリングの場でありたいです。

Love & blessings from Byron Bay!


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